2013-03-11

久しぶりの林真理子さん

本とお菓子をこよなく愛するArimoです。

ごきげんよう。

本日は、東日本大震災より二年目の3月11日でございます。

未だ、各地に大きな傷跡を残したままの状態ですが、

震災犠牲者の方々のご冥福を改めてお祈り致します。


さて、昨日はお空がまっ黄色で、黄砂かな~

すごいな~と窓から眺め、外出を控えていたArimoです。

煙霧でしたね。

しかしながら、黄砂も煙霧も発生した場所が違うだけで

砂とか埃とかなんですよね。

明確な違いって何なんでしょう?

知っている方がいたら、コメントでも入れてください。

Arimoはソラジロウに聞きたいくらいです。


さてさて、先日久しぶりに本屋さんに行って

林真理子さんの小説を二冊買って、読んでみました♪















「下流の宴」

医者の娘で国立大学出身。夫早稲田卒。
「中流の上の方」という価値観に固執する専業主婦由美子が、
ニートの息子を持て余し、悩みながらも、
希望にすがりついて生きていく話。
だからといって、由美子が特別おかしい主婦ではない。
よくいる人。「さもありなん」な物語。
それにしても、息子のバカさ加減が非常に現代的で、
空恐ろしくなりましたよ。

















「私のこと、好きだった?」

40代の女子アナを主人公に、未だバブルを
忘れられないあほぅで愚かな人たちを描いた作品。
自分勝手を棚に上げ、「運命」という言葉で
周囲の人たちを傷つけながら、自己中に突っ走る
主人公とその友人達のロマンティシズムに虫唾が走ること
間違いなしな作品。


解説は、勝手なArimoの感想なので、

あらすじを知りたい方は、Amazonとかで見てくださいね。

久しぶりの林真理子さん。

良かったです。

これは、Arimoの独特な価値観なのですが、

ほんと、どうでもいい、はっきり言って退屈な内容なのに、

こんなにも、怒り、納得し、時にはドキドキ、ハラハラさせる

小説を書ける方って真理子さんぐらいなのではないかと

思います。

内容がとっても日常的で斬新さがないのに、

これだけ読者の心を弄ぶことができるのは、

やはり、小説家の才能の深さを感じてしまいます。


昨今の小説を読むと、そもそもネタが非常に興味をそそるものが

多いです。

なんていうんでしょ。センセーショナルな内容で引っ張っていく作風というか。。。

もちろん、元ネタが興味深いというのも作家の才能だと思うのですが、

派手な内容に魅かれて読んでいるという感想が否めないです。

そんな中、平凡な内容だけど非凡な作風に出会えて、ちょっとうれしい

Arimoです。


ちなみに「下流の宴」は白百合女子大学図書館にも所蔵していますので

興味があったらどうぞ。







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