ごきげんよう。
ごきげんよう白百合のみなさま。
夏休みはどうお過ごしですか?
Arimoは、お昼休みに白百合の森でカブトムシを取っている
一匹分けてもらって、家で飼育しています。
毎日、霧吹きで水をかけたり、
カブトムシゼリーがなくなっていないかチェックしたり、
遊び用の枝の角度をいい感じに直したり、
たまに、腕に乗せたりして
友情をはぐくみつつあります。
テーマソングは「secret base」あたりをイメージしてください。
さて、話を戻しましょう。
もうすぐ、Arimo最大の祭典が来ます。
誕生日です。
涙なしには、迎えることができない日なのです。
なぜなら、
終戦記念日イブだからです。
日本人は 当日よりも「イブ」が一番盛り上がる種族です。
せっかちなんかね~
クリスマスもなんだかんだで24日の夜がディナー一番取りづらいし、
テレビ番組だってイブの方がクリスマスらしい特集になってる。
この風習がどんなに辛いか。
ただでさえ、8月入ると、
8月6日 広島市に原子爆弾投下
8月9日 長崎市に原子爆弾投下
8月12日 日本航空123便墜落事故
鎮魂ムード一色です。
そしてそして最高潮に盛り上がった14日に
これだ
節子~!
もはや、日本人ならサクマドロップの缶を見るだけで泣けるでしょう。きっと。
そうです。
かの有名な「火垂るの墓」です。
「火垂るの墓」こんなね、完成度の高いアニメなかなかないですよ。
その完成度の高さに野坂昭如(←原作者。『火垂るの墓』は野坂昭如氏の
『アメリカひじき』と共に直木賞作品です)は、試写の際、号泣したそうです。
「火垂るの墓」はジプリ工房スタジオジプリの高畑勲監督作品です。
高畑勲監督というと、最近では「かぐや姫の物語」が有名でしょうか。
アカデミー賞の長編アニメ賞を獲れなかったやつね。
非常にプロ意識の高い、技術職の濃い監督さんです。
さすがにお若い白百合のみなさまも一度は見ているかと思いますが、
もし見ていない方がいらっしゃったら大変なので、簡単にあらすじ書いておきます。
「火垂るの墓」
昭和20年9月21日夜、僕は死んだ-。
神戸・三宮(さんのみや)駅構内で、栄養失調のため亡くなった
中学3年生、清太。
清田のボロボロになった腹巻に大事に仕舞われたドロップ缶には
小さい骨が入っていました。
それは4歳の妹、節子のものです。
兵隊として父を、空襲で母をなくした兄妹は、
身を寄せた親類の家も出ざるをえず、
貯水池のそばの横穴に住みつくものの、
ただでさえ食べ物がない世の中、
飢えと疲労で体力を落としていきました。
終戦後、ついに死んだ妹を
清田はひとりで火葬し、その骨を身につけて三宮駅構内で
衰弱死します。
だめだ~
あらすじ書いただけで泣きそうだわ。
「火垂るの墓」は、かの有名な「となりのトトロ」と同時上映されまして、
当時は、「となりのトトロ」を遥かに上回る反響があり、
私の幼い頃などは、
8月14日 = 「火垂るの墓」放映
ぐらいな勢いで、泣かされ続けました。
マジですよ
そして、最近はやっと放映されなくなったなぁと
高をくくっていたら、
なんと
「火垂るの墓」 6年ぶりに放送
でやっぱり8月14日放送でした。
今年も涙、涙の誕生日を迎えられそうです。
いえ。いいんです。
戦争を知らない世代がもう一度考え直す良い機会です。
さあ、皆さんも一緒に泣きましょう!!
★今日のおまけ★
野坂昭如著作「火垂るの墓」
スタジオジプリ制作 DVD「火垂るの墓」
いづれも白百合女子大学図書館にございます。
読みたい方、鑑賞したい方はぜひ図書館へ!!
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