2012-11-22

情報の真偽を確かめよ

本とニュースをこよなく愛するArimoです

ごきげんよう

さっそくですが、

図書館からくだらない前説はいいから

先にイベントの宣伝を!!とたぶん熱望されているので

2点ご紹介いたします。

1つ目

11/26(月)~「雑誌・図書の無償配布」です



説明:保存期間の過ぎたバックナンバーを配布

場所:図書館前テント(設置されます)

















雑誌の付録もあるんですって。

最近の雑誌は、すごい付録がついてたりしますもんね~

10日ぐらい行いますが、やはり初日が狙い目です。


そして2つ目

12/6(木)13:00~14:30

『【リエゾン企画講演会】「江戸写し絵」の世界』が開催します!!





説明:日本のアニメーション映画の原点です!

















「江戸写し絵」は、物語に合わせて語りや音曲を加える独特な芸能として

江戸後期に誕生しました。要は今のアニメーション映画の原点です。

この日本独特の芸能は広く海外でも愛され、ハリウッド映画芸術科学

アカデミーでの上映も絶賛されたようです。

そんなすごい芸能ですので、せんがわ劇場の人形演劇祭でも

開催されるようなのですが、それがなんと当日一般のチケットが

3500円なんですって。

そんなすごい芸能のプレイベントを白百合の図書館でやるって

いうんだから、これは行くしかない。


もちろん参加は無料!!

白百合女子大学 学生は申込みも不要ですよ~


ふぅ~

やっと宣伝終わりました。

で、ここから本題。

いや、いつものくだらない前説です。


先日、テレビを見てましたら、

アニータ・アルバラードさんの特集をやってました。




なんか、伊藤英明に似てる。。










覚えていらっしゃる方も多いと思いますが、

あれです。チリ人妻のアニータさんです。

番組内容は、アニータさんの最近の激変ぶりと

波瀾万丈な人生を追っていました。


豪邸を強制退去させられるという悲劇に遭いながらも

サバイバルテレビ番組で大活躍。

しかしながら、テレビ番組制作で他の出演者に暴力を振って降板。

が、しかしそこは、アニータ。


他のダンス番組で、ゲイシャもどきの扮装(←これはかなりひどかった)を

して過激なダンスを披露し、復活。

ゲイシャワインなぞを売ったりする。

まあ、要は逆境とかにもめげずに不死鳥のように復活する

アニータ アニータ すごいぜって感じです。


横領事件で日本人からは非常に嫌われていたが

(↑ほんとにさらっと、一行ぐらいの説明でした)

ど根性で、たくさんの子供を育ててる良いお母っさんなんです。

っていうイメージを視聴者に植え付ける演出っぷりに

Arimoは悪寒が走りました。


それから、仲の良さそうな子供たちを出し、

長女が、「日本で起きた事件は、詳しく知りませんが、

母は、私たちにとって最高の母親には違いありません。」

というカンドーのフィナーレを飾って特集は結んでいました。

そして、番組に出ていた

いかにも頭の悪そうな芸人のようなタレントのようなどっちつかずの人のコメント

「逆境でも決してめげずに、人生を切りひらいて、

 本当にすてきな人ですね!!」


という、とてもノー天気素晴らしいコメントもあいまって、

アニータさんは、逆境にも負けないど根性のすてきな女性ですっていう

番組制作者の意図どおり、かなり無理矢理なイメージを作ることに

成功していました。


で・・・これほど、ひどい内容の番組を見たのは久しぶりだったので

記事にしてみましたよ。


そもそも基本、報道といいますが、人が人に情報を伝達するというのは

とても難しいことです。人が人に伝える時、どうしてもその伝える側の

主観が入ってしまうからです。

ですから、伝えられる側もきちんとその情報の正確さや真偽を

見極める力が必要なってきます。

特に、情報があふれている現代において、その見極める力というのは

重要さを増しています。

新学習指導要領に掲載されている「生きる力」ってやつですよ!


では、賢い学生の皆様が勘違いしないように、これから図書館員らしく

図書館のツールを使って、アニータさんとその周囲の事件について

正しい知識を学んでみようと思います。

それでは、まず人物について知りたい場合は、ここです。

レファレンスブックが集めてある

参考閲覧室(図書館1F)へGo!!




調査をする上での基本部屋です


















人物に関するレファレンス本はこのあたりの棚にあります













ほ~ら、わんさかあるでしょう♪















が・・・・しかし、さすがに「アニータ・アルバラード」は載っておらず。

さて、ここであきらめてはいけません。


それなら! 新聞検索という手もあります。

今は、新聞もデータベースになっているので、ちょちょいのちょいやで~


まず、白百合女子大学図書館ホームページにアクセス!!














←データベースをポチっ











←データベースの画面が表示されるので
 
 「新聞記事を読む」という項目で好きな

 新聞データベースを選びましょ。

 本日は、「日経」で見ようと思うので

 日経テレコン21をクリック












←左の画面が表示されたら
 お好みのIDをクリックしましょ








←日経テレコンの画面です












↑左の記事検索を選んで、キーワードに「アニータ・アルバラード」を入力。

期間は・・・確か2001年ぐらいの事件だったから期間は2001年1月1日と

しましょう。

さ~て、検索!!




















おお、23件のヒットありです。

一件づつ、記事を見ていきたいところですが、

これ以上はWeb上に掲載できませんので、

Arimoの解説でお楽しみください。


とりあえず、記事のタイトルで追っていきましょう

2001年12月「青森県公社横領、チリ人の妻、「金返さない」」

 サンティエゴでアニータさんは「夫からもらったお金は返さない」と
 会見を開いた。


2002年3月「青森公社14億円横領、A被告罪状認める――チリ人の妻に8億円」

 青森県住宅供給公社の巨額横領事件の初公判で、元経理担当主幹の千田被告が着服した
 約十四億四千万円のうち約八億一千万円がアニータさんへ送金したとのこと。
 アニータさんに返還の意思は全くなく、被害回収の大きな障害になっていた
 プール付きの豪邸、レストラン、病院――。横領した金は、チリのサンティアゴで次々と不動産に姿を
 変えていた。アニータさんは「犯罪で手に入れた金とは知らなかった」「日本人は金持ちに見えた」と、悪 びれた様子はない。逆に、地元ではこの事件で脚光を浴び、映画出演が決まった。
 アニータさんはチリへの送金を要求したものの、横領の事実は知らなかったことが、
 千田被告の供述などで分かっている。「妻への賠償請求は共犯性が立証されなければ難しい」と
 思われる。

2002年3月「証書不実記載容疑、青森県公社がチリ人妻告訴。」

 資産回収に向け、アニータさんを公正証書原本不実記載容疑でチリの裁判所に告訴した
 チリの法律では、婚姻中につくった財産は夫のものになる。しかしアニータさんは
 チリの不動産の登記を婚約者とされるキューバ人男性名義に移転した際などに、関係文書に
 千田被告の妻であることを明記せず、自分の財産としていたという。


2002年8月「チリ人妻所有の、豪邸きょう競売、サンティアゴ地裁決定。」

 裁判所は公社の資産回収のための請求を認め、豪邸を競売に掛けると公示した。




とりあえず、ざっと豪邸が競売にかけられるまでの記事を簡単に追ってみました。

先のテレビ番組では、豪邸から強制退去させられた理由などは、流さず

ひたすら、退去に際して、悲惨な声を上げるアニータさんが映し出されていました。

なんとも、かんとも。


ざっと、記事を見てみてもわかる通り、巨額横領事件の着服金回収のために

差し押さえられたことがわかります。

もちろん、横領した人間が悪いです。そして、その巨額横領に気づかなかった

杜撰な公社も悪いです。


アニータさんは事件に直接関わっている証拠はありません。

たぶん、関わってないのでしょう。

疑わしきは罰せずですね


ただ、それなら不動産登記の不正証書を作成したのはどうしてでしょうか?

夫の財産だと、まずいことがあるのでしょうか?

まあ、これ以上は私の主観が入るので何も書きませんが、


ただ、この巨額のお金は、青森県民の税金であることには変わりません。

罪のない人たちの税金を横領したお金で、自分の財産を築き、

それが明らかになっても、全く返す気がない。

確かに、お金に色はありません。

ただ、その事実をつきつけられても、平気でいられる人間性を

皆さんはどう感じられますかね。

それでも、あのコメントを発したタレントは同じことを言えるのでしょうかね。


情報過多な現代、簡単な検索エンジンを使って、簡単に情報を

手にすることができます。

しかしながら、真実と大きく異なる情報があふれているのも、また事実です。

真偽を確かめる力を持つことが、これからも生き抜く力になると

Arimoは思いますよ。


うふふ。なんだか、今日はとってもまじめな記事になってしまいました。

要はね、そういう力をつけに

図書館にいらっしゃいって話

お後がよろしいようで
では撤収~

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