ごきげんよう
久しぶりに言ってみよー
今日は何の日?フッフー
さて、本日は
宮さん、こうして二人が一処に居るのも今宵限りだ。・・・
一月の十七日、宮さん善く覚えてお置き、
来年の今月今夜は寛一は何処で此月を見るのだか。
再来年の今月今夜・・・十年後の今月今夜・・・
いいか、宮さん、一月の十七日だ。
来年の今月今夜になったならば、僕の涙で必ず月は曇らしてみせるから
(部分的に省略してます)
そうです。
尾崎紅葉の『金色夜叉』で寛一がお宮を蹴り飛ばした日です。
高下駄で蹴ったら痛いです
今なら、完全にDVですな。こりゃ。
で、ですね。
これ、別にArimoが勝手に小説から抜粋して記念日って
言ってるわけじゃなくて、マジで熱海市民の皆様が
祭りしてるんです。
ほらね。熱海市のホームページに載ってますよ。
ついでに、金色夜叉の別れの名場面を再現してくれるそうです。
そうそう、あの足蹴りDV場面の再現です。
入場は無料らしいので、興味がある人は行ってみてください。
今回で71回目らしいけど、いったい何をやっているのかは
謎です。
しかも時間が1時~2時らしい。
短っ
さてさて、ここまで熱海市民を熱狂させる『金色夜叉』ですが、
当時は、新聞小説として本当に熱狂的な人気を誇る小説
だったようです。
とっても長いし、完結してないし(紅葉が途中で死んだから)、
とにかく、あの原文の流麗な雅文体に全文を読んだ人は
少ないのではないでしょうか。。。
Arimoも残念ながら、全部は読んでませんが、
一応、あんまり知らない人のために、大まかな内容を掻い摘んでみますと
宮さん(←蹴られた人)は退職官吏・鴨沢隆三さんの一人娘さまでございました。
隆三さんは、寛一さん(←蹴った人)の父親に恩があって、
15歳で孤児になった寛一を引き取って育てたそうな。
そしたら、思いの外優秀だったから、「こりゃ大学に行かせて、宮の
婿にしよう♪そうしよう♪」と決めました。
そんなわけで、当人たちもそのつもりになりましたとさ。
でも、おっとどっこい。世の中そんな甘くないわけですわ。
皆さまも大学時代の彼と結婚しないように、人生のいたずら?がありました。
まあ、そのまま上手くいったら小説にならないからね。
さて、新年のカルタ会で嫁探しのために参加した富山唯継に宮さんは
見初められてしまいます。
唯継のスペックとしては300円の金剛石(ダイヤモンド)の指輪をはめた
金持ちのおっさんです。
あ、300円に笑わない。明治ですからね。
それで、宮さんも寛一のことを気にしつつも
やっぱり、お金って大事だしー、男性は経済力?必要だしーって
ことで、セレブ妻を選ぶことにしたらしい。
(ちなみに、親の手前とか、血筋とかそういったやむにやまれぬ事情ではないです)
父隆三さんも寛一に悪いなと思いつつも、玉の輿に乗れるのはありがたいと
考え、あっさり快諾!!
あぽんな似たもの父娘なのでした。
その代わりと言ってはなんですが、
寛一には、大学卒業後の欧羅巴(ヨーロッパ)留学を約束する。
第三者から見れば、こんな目先の利益しか考えない馬鹿父娘なんて
忘れて、留学でもして、もっともっと高見に上り詰めればいいものの、
寛一さんは、心変わりを恨んで、熱海の海岸で宮を蹴り倒し、
万田です
悪魔のような高利貸しになると決めて、
学業も放棄するのです。
ほんとばかなやつだ
一方、唯継と結婚した宮は、愛され大事にされるが、
「富」に飽き、唯継を恨み始める。
なんだそれ
そして、あるとき寛一の居場所を知った宮さんは
彼に許しを請います。
でも、寛一は
「ぜってーゆるさね―」
ってことで、いつまでも宮を許しませんでした。。。。
と、、、完結してはいないのですが。。。
こんな感じの内容です。
ご指摘ある方はコメントにどうぞ
要は、いつまでも振られたことを認められず
イジイジした意固地な男と
ミーハーで頭の弱い女の
あんぽんたんな話なんですが
きっと当時の人々は、
あの華麗な美文でありながら、俗で煩悩満載な内容に
萌えたんだろうなと思います。
ま、そんなわけで、今日は寛一が宮を蹴っ飛ばした日で
ございます。
皆様もくれぐれもDVにはお気をつけください。
☆今日のおまけ☆
次号は、入試広報さんからの
お知らせがありますよ~
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